2025/08/07 13:26
稲嶺盛一郎

沖縄本島・読谷村の工房で、ガラスの中に**“沖縄の空気”**を閉じ込めるような作品を作り続けている稲嶺盛一郎さん。
父・稲嶺盛吉氏(泡ガラスの第一人者)の背中を見て育ち、幼いころから「ガラスが冷めていく音」を聴いてきたという生粋のガラス職人です。
彼の作品の最大の特徴は、手のひらに取ったときのぬくもりと泡の表情。
沖縄の海、光、風の記憶を宿すような質感は、ひとつとして同じ表情を持ちません。
ガラスの透明感と泡のゆらぎが絶妙に調和し、どこか懐かしく、心が落ち着く――そんな器たちです。
「使うことで育ち、日々の景色の一部になるようなガラスを届けたい」。
そう話す盛一郎さんの器は、眺めても美しく、使って心地よい日常の道具。
どんな食卓にもそっと寄り添い、特別なひとときを彩ってくれます。